「本当にやりたいことなのか」と悩んだ先に見つけた仕事

塾で働いている人って、どんな人だろう?

もともと教えることに興味があって教育学部に進んだ人や、塾講師のアルバイトをしていてそのまま就職した人。

そんなイメージを、私は持っていました。

ですが、私は少し違います。

4月から社会人になる直前の2月、
私はIT企業の内定を辞退しました。

周りからは「そのタイミングで?」と驚かれることも多く、
自分でもなかなか思い切った決断だったと思います。

私は文学部芸術学科に入学し、就職活動ではIT系の企業を中心に見ていました。

正直、「塾講師になる」という選択肢は大学4年間、全く頭にありませんでした。

初めは、「土日休みで都内の会社に就職できればいい」くらいの感覚で、
自分に合っているかどうかや、どんな仕事がしたいかまでは、あまり考えていなかったと思います。

今思うと、かなり軽い気持ちで就職活動をしていました。

社会人として働き始める直前の2月、
内定先のIT企業で必要とされる資格試験の勉強をしているとき、ふと考えてしまいました。

「これをこの先ずっと続けていくのか」
「本当にやりたいことなのか」

前向きな気持ちにはなれず、勉強も手につきませんでした。

そして私は、「この仕事は自分には向いていないかもしれない」と感じ、内定を辞退しました。

この選択を“逃げ“にはしたくなかったので、
「自分が納得できる仕事を見つけよう」と、もう一度一から就職活動をやり直すことにしました。

とはいえ、何を基準に選べばいいのかも分からず、不安も大きかったです。

そんな中で、「この人の話を聞いてみたい」と思ったのが、今働いている塾の塾長でした。

以前から、仕事に対して熱意があり、しっかりとしたビジョンを持っているという印象があり、思い切って連絡をしました。

実際に文面ではなく直接お会いする機会を作っていただき、
自分の得意なこと、苦手なこと、やりたいこと、やりたくないことなど、
そういったことを整理する手助けを、親身になってしてくださいました。

私は就職活動をする中で、
「出会ってよかったと思われる人間になりたい」という軸を持っていました。

そんな中で聞いた、この塾の話。

他の塾では入塾を断られてしまうような学力の子も受け入れていること。
むしろ、そういった子どもたちのための塾であること。

そして、塾に依存させるのではなく、
「最終的には塾が必要なくなる(自立して学べるようになる)こと」を目的としていること。

その話を聞いたとき、
「本気で生徒の人生を変えようとしている場所なんだ」と感じました。

そしてその理念が自分の軸と重なり、
ここで働きたいと自然に思えました。

その後、見学を経てアルバイトとして働き始め、夏頃から社員として勤務しています。

実際に働いてみて感じるのは、
「塾講師=勉強を教える仕事」ではないということです。

生徒一人ひとりと向き合い、
勉強を通して、時間を守ることや期限を守ることなど、これから生きていく上で必要な力を伝えていく。

そして、受験の合格だけがゴールではないということ。

そんな関わりの中で、
自分自身も成長させてもらっていると感じています。

塾で働いている人は、
もともと教育に関わっていた人だけではありません。

私のように、まったく別の分野を見ていた人でも、

「誰かの人生に関わりたい」「目の前の人に向き合いたい」
そう思える人にとって、とてもやりがいのある仕事だと思います。

あのとき内定を辞退した自分の選択は、
今では間違っていなかったと感じています。

これからも、
「出会ってよかった」と思ってもらえるような人間になれるよう、
目の前の生徒と向き合っていきたいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次